副店長のアルバイト

私が以前携わった仕事がちょうど時給2000円でした。ちなみに、現在の最低賃金でも700円に満たない地域なので、2000円はかなりの高時給です。職種は、某大手スーパーの「お客さま副店長」です。お客さま目線で店舗への改善提案を行う業務です。

謝礼を払ってモニター制度のようなものがあるお店は多いと思うのですが、そのスーパーでは業務として取組んで欲しいとの思いから、一年間の任期で、時給制の「仕事」でした。ただし、あくまでお客さまなので、自分の手で改善を実施せず提案のみ、という少々面倒な仕組みでした。

私の勤務した店舗では2~3人の採用でした。ちなみに前年度は3人でした。さらに他店では2人のところが多かったようです。

確か、私は折込チラシで情報を見つけた記憶があります。また、店舗に「お客さま副店長通信」を掲載していたので、活動自体を知っており、いつかやってみたいと前々から思っていました。

高時給なだけあって、選考はかなりの倍率でした。書類選考(履歴書と、テーマは忘れましたが作文)で20人程度に絞り、筆記試験(一般常識とその会社についてだった気がします。直前にビデオが流れたのですが、そこにヒントが多数ありました)と面接での試験でした。競争を勝ち抜き、私と、もう1人採用になりました。

シフトは自分で自由に選んでOKとのことでした。なので、子育て中の主婦には大変ありがたかったです。平日の日中で、なるべくイベント(感謝デーとかポイントデーとか)時には出るようにしていました。ただ、一ヶ月最大勤務時間は60時間までという制限もあり、結局のところ週当たりだと15時間程度。私はだいたい一日5時間程度×3日を目安にシフトを組んでいました。

また、給与に関しては最大で12万程度なので、やっぱり主婦のパート向きでしょうか。雇用保険の加入用件には満たない程度の勤務時間だし、私はギリギリ扶養の範囲内になるように調整しながら勤務しました。だいたい10万程度になっていたと思います。

良かった点は、半年勤務後からは有給休暇が発生したことや、年末に少々ですが賞与をいただけたことは、大手ならではでしょうか。

肝心の仕事内容の詳細ですが、基本、こちらが提案しても採用になる案件は少なかったです。真摯に向き合って一緒に改善に取組んでくださる方もいれば、自分たちよりも高時給で、言いたいことを言っている程度にしか思っていない方も多かった気がします。まあ、従業員も目の前の作業で忙しいので、いちいち対応していられないでしょうね。

ただ、新商品の開発や、他店との情報交流などは、関東や地方の中心部に出張して参加できて、大変おもしろかったです。でも、そこでも感じたのは「お客さまの声を聞いています」というアピールはしているのですが、実際の結果を見ると、声が全く反映されておらず、お客さま副店長の存在自体がお飾り的なものだったのかな、と感じます。

さらに、店舗を挙げてのキャンペーンなどでは、従業員として買い物をしたり、ボランティアに参加したり、都合の良いときだけお客さま扱いで、都合の良いときだけ従業員扱いになり、不安定なポジションでした。

任期の後は、希望すれば空きがある部署で働くことも可能だと聞いたことがあり、実際に前年の方は働いていたのですが、私も同期の方も、希望せず、任期満了と同時に退職しました。時給も下がるだけでなく、シフトも自分の都合だけで選べないし、一年間働いてみて、あまり居たくないなと、なんとなく思いました。

実は、この「お客さま副店長」制度は、私たちの代が最後で、もうなくなったそうです。確かに、経費のわりには成果を残せていないですからもっともです。最後の年に、携われたことは本当にラッキーでした。